今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け
妊・産・褥婦
11.風邪症候群
青山 廉平
1
Renpei Aoyama
1
1財団法人日本漢方医学研究所附属名古屋診療所
pp.1438-1439
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901104
- 有料閲覧
- 文献概要
風邪症候群(以下感冒)は漢方治療のよい適応である。漢方の考え方を尊重して適切な薬方を選用すれば即効を期待することができる。妊婦の感冒も原則的には一般の感冒治療と異なるところはないが,妊婦は非妊時と比べて虚証(病に抵抗してゆく体力の衰えている状態)化の傾向があり,薬剤に対する過敏性,胎児に及ぼす薬剤の影響,催奇性の問題も考慮しなければならない特殊性がある。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.