疾患の病態と治療 母体環境と胎児・新生児
性器の形態・位置異常と妊娠の異常
楠田 雅彦
1
,
永田 行博
1
Masahiko Kusuda
1
,
Yukihiro Nagata
1
1九州大学医学部産婦人科学教室
pp.735-739
発行日 1976年9月10日
Published Date 1976/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205477
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性器の形態,位置異常があると妊娠しがたく,たとえ妊娠が成立しても流産をくりかえし,習慣性流産などの不育症の原因にもなることは衆知の事実である。またある種の性器異常は出産にも異常を伴いやすいと考えられている。
一方これらの異常は内診,視診とともに子宮卵管造影法(HSG),超音波断層法(UST),腹腔鏡,子宮鏡などの検査法の発達,導入によって従来より容易に,また確実に診断が可能となったが,まだ広く応用されるには至っていない。
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