今月の臨床 思春期診療
症状とその対応
5.外陰・腟の炎症
黒島 淳子
1
Atuko Kuroshima
1
1東京女子医科大学第二病院産婦人科
pp.1300-1302
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901060
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小児期の腟・外陰炎は,非特異性腟炎であることが多いが,初経の発来,第2次性徴の出現をみる思春期になると,卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて,腟壁の上皮や粘膜は厚さを増し,細胞は増殖をし,月経周期と平行した変化を示すようになってくる。デーデルライン桿菌による腟自浄作用も見られるようになる。
また,排卵性周期や,無排卵性においてもエストロゲンによる頸管分泌量の増加から,帯下の増量を感ずるようになってくる。
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