症例
出生前に診断しえたCongenital Cystic Adenomatoid Malformation(CCAM)を合併した非免疫性胎児水腫の1症例
畑沢 淳一
1
,
樋口 誠一
1
,
早川 正明
1
,
佐藤 栄寿
1
,
松浦 亨
1
,
平野 秀人
1
,
真木 正博
1
Junichi Hatazawa
1
1秋田大学医学部産科婦人科
pp.1136-1139
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901019
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先天性嚢胞性疾患の特殊型であるcongenital cystic adenomatoid malformation(CCAM)を伴う非免疫性胎児水腫妊娠26週で診断し得た症例を経験したので報告する。症例は超音波検査により羊水過多および胎児腹水を指摘され,さらに右肺野に嚢胞状腫瘤を認めた。妊娠31週に破水および胎児心不全徴候のため帝王切開にて出生したが27時間後に死亡した。剖検の結果,右肺中葉に発生したII型のCCAMであった。
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