原著
性器下垂・脱の臨床的検査
佐倉 まり
1
,
瀧沢 憲
1
,
安達 知子
1
,
井口 登美子
1
,
武田 佳彦
1
Mari Sakura
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.1129-1132
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901017
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当科における1985年から1989年の5年間の性器下垂・脱110症例の手術術式,合併症,再発を検討した。
外来通院中の患者については外来病歴より,また,外来で経過観察されていない症例についてはアンケートにより,長期の合併症,再発等の調査を行った結果,81症例(73%)について術後2年以上の予後が判明した。
当科の標準術式は腹式単純子宮全摘出術,前腟壁形成術,膀胱縫縮術,後腟壁形成術,肛門挙筋縫縮術で,手術成績は概ね満足できるものであったが,ダグラス窩に再発するものが少なからず認められたので,同部への術式改良を加えた。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.