産科内分泌学入門・7
陣痛抑制法各論
安水 洸彦
1
,
加藤 順三
1
1山梨医科大学産婦人科
pp.855-859
発行日 1983年10月25日
Published Date 1983/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206326
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
早産防止のために古来さまざまな治療法が試みられている。恐らく最古のもので,現在でも有効な治療法であるベッド上安静(Bed Rest)から,目下,隆盛を誇るβ-交感神経受容体刺激剤(β-stimulant:このなじみにくい名前については,後ほど説明する)まで,多種多様の治療法が開発され,使用されてきた。
先月号で話したように,現在使用されている陣痛抑制法は子宮の収縮と弛緩のしくみを念頭において理論づけられている。言葉を換えると,子宮収縮抑制の作用機序がはっきりしない治療法は,だんだん放棄される傾向がある。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.