産科内分泌学入門・6
陣痛抑制法総論
安水 洸彦
1
,
加藤 順三
1
1山梨医科大学産婦人科
pp.772-776
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206312
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先月号でとりあげた「分娩誘発」は,妊娠状態を維持しようとする胎児—子宮ユニットに人工的に介入して分娩を遂行させるという,ちょっと言葉は悪いが「破壊的」な色彩をもつ。
ところで,これとは逆に自然に発来した陣痛を人工的に鎮めなければならないことがある。何らかの異常により,胎児が成熟しないうちに子宮収縮が始まった「切迫早産」の場合である。この「陣痛抑制—早産防止」は「分娩誘発」の裏返しと言えるもので,防衛的色彩が強い。
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