今月の臨床 子宮内膜症
病因と病態
6.月経痛のメカニズム
小池 弘幸
1
,
池ノ上 克
1
,
森 憲正
1
Hiroyuki Koike
1
1宮崎医科大学産科婦人科学教室
pp.24-26
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900691
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子宮内膜症は,狭義には外性子宮内膜症を意味するが,広義にはこれに加えて子宮腺筋症をも含む。しかし,外性子宮内膜症で月経痛を伴うものは30%に過ぎないが,子宮腺筋症では月経痛は程度の差はあるが必発の症状である。
近年,欧米では内・外性子宮内膜症は発症のメカニズム,臨床症状,治療法も異なるため,それぞれ別の疾患であるとの考えが主流であり,外性子宮内膜症を子宮内膜症,内性子宮内膜症を子宮腺筋症として区別している。従って,ここでは月経痛が必発である子宮腺筋症における月経痛のメカニズムについて話をすすめていきたい。
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