今月の臨床 若年女性の外来診療に役立つ基礎知識
月経痛の診断と治療
綾部 琢哉
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.486-492
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208794
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●月経痛の背景となる疾患が見つからなくても,将来の妊孕性を考えて,対症療法だけでなく内分泌治療をしておくほうがよい場合がある.
●非ステロイド性抗炎症薬はプロスタグランジンによる子宮収縮を抑制することにより疼痛を軽減するが,子宮が収縮して虚血に陥る前から内服を開始しないと効きが悪い.
●合成エストロゲン─合成プロゲステロン合剤には子宮内膜症の予防効果も期待されている.初経発来後の使用制限は通常と同様であるとされている.
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