今月の臨床 計画妊娠—合併疾患への対応
腫瘍
20.子宮筋腫
高島 英世
1
Eise Takashima
1
1神戸市立中央市民病院産婦人科
pp.1291-1293
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900618
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子宮筋腫は35歳以上の婦人の20%に認められる1)といわれるほど頻度の高い疾患であるが,好発年齢が生殖可能年齢に重なるため,妊娠との合併が不可避となる。妊娠に合併した子宮筋腫の取り扱い方針については,分娩に至るまでできるだけ保存的に取り扱う待機方針と妊娠中に積極的に筋腫を核出する方針の二つがある。しかし現在の所,筋腫核出術を行っても保存的に待機しても,流産率には大した差はない1)との見解もあり,保存的待機主義が大勢を占めているようである。われわれも基本的に保存的管理方針をとっており,最近6年間の成績に検討を加え,若干の考察を行った。
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