今月の臨床 子宮内膜症
子宮腺筋症
20.腺筋症と子宮筋腫の鑑別
藤井 信吾
1
,
小林 弥生子
1
Shingo Fujii
1
,
Yaeko Kobayashi
1
1信州大学医学部産科学婦人科学教室
pp.62-63
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900705
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腺筋症と子宮筋腫はともに性成熟期の子宮に発生する良性腫瘍で,その臨床症状および内診所見が類似し,また両者を合併していることも多いことからその鑑別診断は必ずしも容易ではない。しかし,子宮筋腫核出術を施行する際は腺筋症と子宮筋腫の鑑別は必須である。また,閉経前の腫大した子宮が腺筋症であれば,閉経を待てば保存的対応が可能となることや,手術の適応を判断する際に両者の鑑別が必要となることがある。
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