今月の臨床 今日の癌検診
子宮体癌
13.体癌の保存療法とフォローアップ
佐藤 重美
1
Shigemi Sato
1
1弘前大学医学部産科婦人科
pp.668-669
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900447
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子宮体癌の治療においては手術療法が第一に選択されることは言うまでもない。手術療法の適応とならない進行または再発癌に対しては放射線療法や薬物療法(ホルモン療法や化学療法)が用いられる。さらにこれら薬物療法は治療後の再発予防としても用いられている。
近年,子宮体癌の増加傾向とともにその臨床病理学的知見も集積され,さらに薬物療法の進歩もあって,若年者の子宮体癌に対しては,妊孕性の温存を企図する保存療法も考慮されるようになってきた。本稿ではこのような子宮や卵巣を温存する治療法とそのフォローアップについて私見を述べる。
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