特集 エコー 診療マニュアル
婦人科
9.化学療法中の卵巣癌のフォローアップ
京 哲
1
,
井上 正樹
1
Satoru Kyo
1
,
Masaki Inoue
1
1大阪大学医学部附属病院産婦人科
pp.1377-1379
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904974
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卵巣癌の再発像(図1)
卵巣癌(serous cystadenocarcinoma)stageⅢcにて単純子宮全摘術および両側付属器摘出術施行,肉眼的には病巣はほぼ摘出し,術後約1年半にわたりcyclic PAC療法を行うも,腫瘍マーカー(CA125)の上昇が認められた症例。
ダグラス窩に腹水が貯留し,腹膜面より腹腔内に突出する境界不整で乳頭状,内部に一部echo free spaceの混在する充実性腫瘤が認められる。この像は画像診断上典型的な悪性所見を呈しており,腹膜面における卵巣癌の再発像と考えられた。
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