薬の臨床
産婦人科感染症に対するCefmetazonの基礎的および臨床的検討
長澤 一磨
1
,
佐藤 卓一
2
,
笹村 二郎
3
,
高沢 哲也
4
,
小松田 紘安
5
,
佐藤 重美
6
,
安斉 栄一
6
,
奥山 敏夫
7
,
小倉 秀彦
7
,
蓮尾 豊
8
,
片桐 清一
9
,
田辺 鷹康
10
,
大石 孝
11
,
漆畑 厚
12
Kazuma Nagasawa
1
,
Takuichi Sato
2
,
Jiro Sasamura
3
,
Tetsuya Takasawa
4
,
Hiroyasu Komatsuda
5
,
Shigemi Sato
6
,
Eiichi Anzai
6
,
Toshio Okuyama
7
,
Hidehiko Ogura
7
,
Yutaka Hasuo
8
,
Seiichi Katagiri
9
,
Takayasu Tanabe
10
,
Takashi Oishi
11
,
Atsushi Urushibata
12
1青森県立中央病院,産婦人科
2浪岡町立病院,産婦人科
3黒石市立病院,産婦人科
4国立弘前病院,産婦人科
5西北中央病院,産婦人科
6弘前大学医学部,産婦人科
7青森市民病院,産婦人科
8むつ総合病院,産婦人科
9野辺地病院,産婦人科
10三沢市立病院,産婦人科
11青森労災病院,産婦人科
12平内中央病院,産婦人科
pp.415-424
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206625
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骨盤内感染症は,産婦人科領域における代表的な内性器感染症で,われわれの日常の臨床においてしばしば遭遇する疾患群であり,臨床的には軽症な子宮内感染症から,まれには重篤な骨盤内膿瘍さらには敗血性ショックにいたる種々の病型がみられている。そのほか,外性器における感染症として,バルトリン腺膿瘍は日常比較的多くみられる疾患の一つとしてあげることができる。
近年,化学療法として,Cephalosporin系製剤,Peni—cillin系製剤の使用量増加に伴い,グラム陰性桿菌の耐性化が注目されるようになり,産婦人科感染症の起炎菌の60〜80%がグラム陰性桿菌によって占められていることから,特にCEZ耐性のE.coli,Klebsiellaの出現は,臨床上大きな問題を提起しつつある1)。
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