症例
メトトレキサートが奏効せず腹腔鏡下手術を要した腹膜妊娠の1例
夏山 貴博
1
,
松岡 正造
1
,
一宮 素奈
1
,
佐野 友香
1
,
大西 和哉
1
,
野々川 結依
1
,
新田 勇人
1
,
北口 智美
1
,
江島 有香
1
,
林田 恭子
1
,
細谷 俊光
1
,
宮原 義也
1
1明石医療センター産婦人科
pp.746-750
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211319
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▶要旨
異所性妊娠は全妊娠の1.0〜1.5%の頻度で発生し,腹膜妊娠は異所性妊娠のなかで約1%の頻度と稀な疾患である1).発生部位は,ダグラス窩,膀胱子宮窩,広間膜,大網,腸管などさまざまである2).術前診断は困難であり,術中に診断することがほとんどである.今回,術前にMRI検査で腹膜妊娠を強く疑ったが,メトトレキサートが奏効せず,腹腔鏡下手術を要した1例を経験したので報告する.
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