今月の臨床 婦人科領域のホルモン治療―思春期から更年期まで
実臨床編 : こんなときどうする?
ジエノゲスト・LEP連続投与時にみられる繰り返す不正出血,治療継続のためのポイントは?
北島 道夫
1
1高木病院女性医療センター
キーワード:
ジエノゲスト・LEP連続投与
,
プロゲストーゲン破綻出血
,
服薬指導・カウンセリング
Keyword:
ジエノゲスト・LEP連続投与
,
プロゲストーゲン破綻出血
,
服薬指導・カウンセリング
pp.739-745
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211318
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●ジエノゲストあるいはLEPを用いた月経困難症に対する薬物療法では,不正子宮出血は頻度の高い副作用であり,プロゲスチンによる破綻出血の発現機序を理解する.
●開始前の十分な服薬指導・カウンセリングが重要で,開始初期の出血は服用の継続あるいは休薬・消退で対応できるが,繰り返す場合には薬剤や投与方法の変更を考慮する.
●出血が持続する場合には器質性疾患の評価が重要であり,子宮腺筋症や粘膜下筋腫が存在する場合には大量出血をきたす場合がある.また,悪性腫瘍の鑑別を考慮する.
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