増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
II 内分泌・不妊
更年期不正出血
氏原 悠介
1
,
前田 長正
1
1高知大学医学部産科婦人科
pp.56-58
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103669
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概要
更年期不正出血は,機能的な原因と器質的疾患による不正出血に大別される.機能性出血の原因としては,無排卵による破綻出血をきたすことが多い.卵巣の異常(卵巣機能の低下や多囊胞性卵巣,機能性卵巣腫瘍)や甲状腺機能障害,薬剤性のものも考慮しなければならない.器質的な異常としては子宮腫瘍(子宮頸がん,子宮体がん,子宮内膜ポリープ),下垂体腫瘍,腟・外陰部の異常,卵巣・卵管の異常のほか,妊娠に関連した出血(流産,絨毛性疾患など)も鑑別に挙がる.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.