今月の臨床 妊娠高血圧症候群―予知・治療・予後の新知見から急変時の対応まで
今後の課題
妊娠高血圧症候群診療の課題―次回のガイドライン改訂に向けて検討すべきこと
渡辺 員支
1
1愛知医科大学周産期母子医療センター
キーワード:
高血圧
,
蛋白尿
,
妊娠高血圧症候群
,
妊娠高血圧腎症
,
慢性腎臓病
Keyword:
高血圧
,
蛋白尿
,
妊娠高血圧症候群
,
妊娠高血圧腎症
,
慢性腎臓病
pp.346-350
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211182
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●妊娠高血圧症候群(HDP)の定義・分類に関する問題として,妊娠高血圧腎症(PE)の診断基準と蛋白尿による重症度分類に対する問題が存在する.
●PE妊婦の産後蛋白尿の診断基準は,随時尿では0.30g/gCr以上を陽性としているが,非妊婦の内科での蛋白尿診断基準は0.15g/gCr以上となっており,産科の診断基準とは異なる.
●将来の慢性腎臓病の発症リスクも考慮したPE妊婦の産後蛋白尿の判定基準を検証し,再設定する必要がある.
●HDP妊婦の降圧開始時期と降圧目標を検証し,設定する.
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