連載 —海外文献紹介—Current Nursingピックアップ・39
子どものPCAによる鎮痛法:オレム看護論に基づく文献レビュー
佐藤 奈々子
1
1日本赤十字看護大学大学院
pp.599-601
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905372
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痛みのコントロールのより新しい方法は,patient-controlled analgesia(患者自身がコントロールする鎮痛法,以下PCAと略す)である(図1,2).PCAとは,鎮痛剤の静脈内持続注入に加えて,痛みが増強した時には,患者自身が不足分を注入できる鎮痛方法のことである.
Sheidler(1987)は,「PCAを使用する時の信念は,患者こそが,自らの痛みの本質と大きさに対して最も適切な判断ができる人であるということである.つまり,痛みに対して使用する薬の最も良いタイミングを知っているのは患者である」と述べている.PCAの使用を支持するうえで必要となる要素の1つは,痛みにおける患者自身のコントロールである.
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