増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第2章 生殖補助医療とその手技
胚移植と子宮内環境―良好な子宮内環境に受精卵を確実に移植する
着床時期検査の実施法と有用性
松林 秀彦
1
1リプロダクションクリニック東京
pp.93-96
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210646
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▶反復着床不全に対する検査として,胚因子としてはPGT-A,子宮(内膜)因子としては慢性子宮内膜炎,着床時期検査,子宮(腟)フローラ,免疫,血液凝固,銅・亜鉛などがある.
▶着床時期検査は着床できる時期(着床の窓)を推測する検査.現在の日本で実施可能なのは,スペインIgenomix社のERA検査と米国Cooper Surgical社のERPeak検査である.
▶ERA検査の有用性に関する論文には賛否両論がある.一方で,ERPeak検査は新しい検査のためエビデンスが乏しい.いずれの検査も,今後の前方視的検討が待たれる.
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