今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する
治療薬
PARP-trapping作用からみたPARP阻害薬の感受性因子と抵抗性因子
村井 純子
1
1慶應義塾大学先端生命科学研究所
pp.354-360
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210616
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●PARP-trappingはPARP阻害薬の主要な作用機序であり,可逆的という点で従来のDNA障害型抗がん薬と異なる.
●PARP阻害薬感受性,抵抗性にはBRCA変異に加えて,さまざまなDNA修復因子,複製ストレス応答因子,複製フォーク保護因子ほかが関与する.
●PARP-trappingにより複製ストレスが惹起されるとSLFN11が感受性因子,ATRが耐性因子として作用する.
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