合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて
周産期
コンバインド検査・母体血清マーカー検査の基本原理・精度と実施法
長谷川 潤一
1
,
本間 千夏
1
,
西村 陽子
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.48-53
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210562
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●スクリーニング検査は,疾患に特異的ではなくても関連する所見を見つけ出し,異常の可能性の高いハイリスクなケースをピックアップするために行われるものである.
●胎児染色体異常のスクリーニング検査には,nuchal translucencyの厚さを用いた超音波マーカー検査,母体血清の各種蛋白の濃度を用いた母体血清マーカー検査,それらを組み合わせたコンバインド検査がある.
●マーカー検査は,非確定的検査であるので,あくまで確率を推定するに過ぎない.他の出生前検査と同様に,遺伝カウンセリングを施行し,検査の精度,限界を十分に理解したうえで施行されなければならない.
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