今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?
子癇発作(痙攣発作)の治療薬―痙攣発作が出現したときにはどう対処するか
大野 泰正
1
1大野レディスクリニック
pp.251-255
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210257
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●痙攣発作時にはジアゼパムまたは硫酸マグネシウム水和物による抗痙攣治療を行うが,おのおのの薬剤の副作用など注意点に留意する.
●痙攣再発予防目的で硫酸マグネシウム水和物を持続投与する.
●痙攣発作時に収縮期血圧160mmHg以上かつ/または拡張期血圧110mmHg以上を認めた場合は降圧薬による降圧治療を開始し,特に高血圧緊急症ではすみやかに降圧を行う.
●降圧薬には調節性に優れたニカルジピンまたはヒドララジン塩酸塩の持続静脈注射を選択する.
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