当直医読本
採血による痙攣・意識消失発作
堀 進悟
1
1慶應義塾大学病院救急部
pp.843-844
発行日 1993年9月15日
Published Date 1993/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900963
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一過性意識障害を主訴として救急部門を受診する患者は極めて多く,全体の3~5%を占める.原因として失神,癲癇,頭部外傷後の一過性健忘,ヒステリー,低血糖発作などを鑑別する必要がある.鑑別には病歴・身体所見が最も重要で,患者のほかに発作の目撃者からも直接に病歴聴取をすることが大切である.失神患者では,心疾患などの器質的疾患を見逃さないこと,および器質的疾患がなくとも再発性失神患者では原因を明らかにすることが必要である.
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