今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?
ジノプロストン腟内留置用製剤―使いどころと留意点
永松 健
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.256-260
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210258
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●ジノプロストン腟内留置用製剤(プロウペス®腟用剤10mg)は,子宮頸管に直接的な作用をもたらすことで,生理的な頸管熟化に近い分娩進行が期待できる子宮頸管熟化薬である.
●従来行われていた器械的熟化処置とジノプロストン腟内留置用製剤とのそれぞれの特徴を理解して,分娩誘発プロトコールにどのように取り入れていくかについて各周産期施設で検討が進められている.
●ジノプロストン腟内留置用製剤を用いた子宮頸管熟化の実施では,作用発現の個人差に十分注意して,使用中は持続モニタリングを行い,過強陣痛(子宮頻収縮)や胎児心拍異常を見逃さないことが必要である.
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