今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?
葉酸―どのように用いれば神経管閉鎖障害を予防できるのか
吉田 志朗
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科
pp.212-217
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210251
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●神経管閉鎖障害を有する児を妊娠することの予防を目的に葉酸を摂取する場合,妊娠成立前から継続して葉酸を摂取する.
●上記目的で葉酸を摂取する場合,一般には,妊娠成立前から0.4mg(400μg)/日の葉酸を,サプリメントの形で摂取する.
●神経管閉鎖障害を有する児を妊娠した既往がある場合,妊娠成立前から妊娠11週末まで4〜5mg/日の葉酸を,薬剤の形で服用することが考慮される.
●抗てんかん薬などの葉酸拮抗作用を有する薬剤を服用中の場合,妊娠成立前から0.4mg(400μg)/日の葉酸を,サプリメントの形で摂取することが望ましい.
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