増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
周産期
所見アトラス:臓器別評価
胎児神経管閉鎖障害(NTD)
市塚 清健
1
,
奥山 亜由美
1
,
瀬尾 晃平
1
1昭和大学横浜市北部病院産婦人科
キーワード:
神経管閉鎖障害
,
側脳室拡大
,
キアリ奇形
Keyword:
神経管閉鎖障害
,
側脳室拡大
,
キアリ奇形
pp.75-79
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210932
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●胎児神経管閉鎖障害(NTD)の病型分類を整理する.大きく二分頭蓋(最重症型は無脳症)と二分脊椎に分類され,それぞれに皮膚で覆われている潜在性(close)と皮膚が欠損している開放性(open)がある.本稿では二分脊椎について述べる.
●二分脊椎の出生前診断は妊娠中期には超音波検査で可能である.側脳室の拡大が診断のきっかけになることが多い.
●2Dエコーのみならず3Dエコーも活用する.一方,超音波のみでは病型分類やレベル診断には限界もある.MRI検査は超音波診断の補完的役割を果たす.
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