合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ
生殖補助医療
PGT-Aの現状
佐藤 剛
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科産科婦人科学
pp.134-143
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210237
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●PGT-Aにより胚移植あたりの妊娠率,生児獲得率に改善がみられることが報告されているが,症例あたりの有用性は示されていない.
●モザイク胚の存在はPGT-Aの解析精度に影響を与え,その取り扱いについては議論が続いている.
●近年,niPGT-Aに関する研究が盛んに行われ,その精度の向上や効果が報告されており,今後の普及と臨床への早期の導入が期待される.
●日本でのPGT-Aの多施設共同研究が現在進行中である.そのパイロット試験では,胚移植あたりの臨床妊娠率,生産率は,PGT-A群で改善がみられたが,症例あたりでは対照群と差がなかった.
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