今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
不妊・不育診療戦略におけるPGT-A
桑原 章
1
1徳島大学産科婦人科
pp.872-878
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209159
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●PGD,PGSといわずに,「PGT(PGT-M,PGT-SR)」,「PGT-A」を使うことが望ましい.
●国内ではPGT-M,習慣流産を対象としたPGT-SRが,症例ごとの審査を経て実施されているが,PGT-Aは実質的に禁止されており,情報は諸外国の論文からしか得られない.
●PGT-Aは理論的には有効と思われるが,胚のモザイク,胚の自己修復能,解析技術の限界などから,PGT-Aの有効性はいまだ明確には示されていないため,今後,国内で実施される場合には,研究的診療として十分な説明と同意のもとで実施する必要がある.
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