合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ
一般不妊治療
特定の不妊原因に関する検査・治療
早発卵巣不全の治療
丸山 哲夫
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.76-86
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210229
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●早発卵巣不全では卵胞発育・排卵・妊娠・挙児の可能性はあるが,早発卵巣不全のサブタイプである早発閉経には,定義上その可能性はない.しかし,両者の鑑別は困難である.
●エビデンスのある早発卵巣不全の不妊治療は,現時点では卵子提供だけである.それ以外の早発卵巣不全の不妊治療は,いずれも十分なエビデンスはない.
●卵子提供以外の早発卵巣不全の不妊治療を行う際は,患者への十分な説明と情報共有を行うとともに,理解と同意を得たうえでの慎重な施行が求められる.
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