今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋
性・性活動
いま必要な「性教育の指導法」とは?―知識の伝達から行動の変容へ
田代 美江子
1
1埼玉大学教育学部
pp.691-696
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210100
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●国際的に推進されている包括的セクシュアリティ教育は,幅広いセクシュアリティの理解を基礎に,広範な枠組みと学習課題をもつ.
●包括的セクシュアリティ教育がすべての人々に保障されることは,普遍的人権をその基礎に置く「性の権利」である.
●「性教育の指導」にあたって重要なことは,①性教育の包括性を理解し,その根本的な目的がどこにあるかを意識すること,②人権と多様性を含むジェンダー平等に敏感な視点をもち,そこから対象者を理解し働きかけること,③協働の可能性を模索することである.
●性教育は,人間の生き方にかかわる働きかけであり,学習者の行動変容を目的とする.
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