今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ
ライフステージに応じた患者への対応
子宮内膜症をもつ患者に産婦人科処置を行う際には骨盤内感染・卵巣膿瘍に要注意!―ART手技を含めて
梶原 健
1
,
左 勝則
1
,
高村 将司
1
1埼玉医科大学産科婦人科
pp.579-583
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210081
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●子宮内膜症(特に子宮内膜症性卵巣囊胞)の存在は子宮内操作を伴う婦人科処置をする際,骨盤内感染発症のリスク因子となる.
●卵管卵巣膿瘍に進展した際には,外科的な処置が必要になることが多く,その後に妊孕性が大きく損なわれることがある.
●特に子宮内膜症性卵巣囊胞が併存している症例の処置を行う際には,処置中の抗菌薬の投与など十分な感染を予防する手段を講じる必要がある.
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