特集 胎盤を多角的に理解する
13.絨毛性疾患のアップデート
新美 薫
1
,
山本 英子
2
,
吉田 康将
1
1名古屋大学大学院医学系研究科産科婦人科
2名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学
キーワード:
絨毛性腫瘍
,
胞状奇胎
,
侵入奇胎
,
絨毛癌
Keyword:
絨毛性腫瘍
,
胞状奇胎
,
侵入奇胎
,
絨毛癌
pp.549-553
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001187
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
絨毛性疾患は,異常妊娠の1つである胞状奇胎と,おもに侵入奇胎と絨毛癌が占める絨毛性腫瘍で構成されている.日本では,近年の少子化による出生数減少に伴い絨毛性疾患の絶対数は減少しているが,胞状奇胎や続発症のリスク因子である母体年齢の高齢化により発生率は上昇傾向である.胞状奇胎は臨床でも出会う可能性が多々あり,その後の続発する可能性のある絨毛性腫瘍についても,患者に説明する機会が多いだろう.最新の知識も含めて知っておいてほしい.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.