特集 異所性妊娠の最新診療
異所性絨毛性疾患
新美 薫
1
,
山本 英子
,
吉川 史隆
1名古屋大学 産婦人科
キーワード:
絨毛癌
,
絨毛性疾患
,
胞状奇胎
,
卵管疾患
,
卵管腫瘍
Keyword:
Hydatidiform Mole
,
Trophoblastic Neoplasms
,
Choriocarcinoma
,
Fallopian Tube Diseases
,
Fallopian Tube Neoplasms
pp.829-834
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020296777
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
異所性絨毛性疾患には、異所性胞状奇胎と、先行妊娠後に発症する異所性絨毛性腫瘍があり、まれな疾患で報告例も少ない。しかし、異所性絨毛性腫瘍は異所性妊娠後に発症するだけでなく、子宮内妊娠の栄養膜細胞のインプラントで発症する機序もあるため、あらゆる妊娠後に注意が必要である。異所性妊娠疑いで病変を摘出され術後病理で確定診断されるケースがほとんどであるが、誤診も多い。治療や予後は通常の絨毛性疾患と同様であり、血中hCG値のフォローが重要である。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.