増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅳ.腫瘍
抗がん薬副作用対策―急性過敏性反応
西野 幸治
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科家族性・遺伝性腫瘍学講座(産科婦人科)
pp.219-221
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210011
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処方のポイント
◆過敏性反応(HSR)は,婦人科がん治療のなかではパクリタキセル(初回投与時)・カルボプラチン(反復投与時)に比較的多い.
◆パクリタキセル投与時には,HSR予防の前投薬が必須である.
◆パクリタキセルによるHSRは,前投薬の強化により再投与可能な場合が多いが,カルボプラチンのHSRに対しては原則的に薬剤変更を検討する.
◆重篤なHSR(アナフィラキシー)に遭遇したら,まずは薬剤の投与中止,人員の確保,救急カートを揃え,アドレナリン(ボスミン®注)投与に備える.
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