今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点
婦人科腫瘍学 : 絨毛性疾患
絨毛性疾患に対する妊孕性温存治療
井箟 一彦
1
,
馬淵 泰士
1
,
山本 英子
2
1和歌山県立医科大学産科婦人科学教室
2名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学・産婦人科学
pp.884-889
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208517
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●侵入奇胎と絨毛癌は化学療法が著効するため,ほとんどの症例で手術を回避し妊孕性温存が可能である.
●エトポシドを含む化学療法により卵巣機能低下をきたしやすいが,多くは可逆性でありホルモン療法で対処する.
●PSTTに対する妊孕性温存治療は確立していない.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.