増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
婦人科編
その他の婦人科腫瘍
絨毛性疾患
新美 薫
1
1名古屋大学医学部産婦人科
キーワード:
胞状奇胎
,
侵入奇胎
,
絨毛癌
Keyword:
胞状奇胎
,
侵入奇胎
,
絨毛癌
pp.322-328
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040322
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Points
+妊娠可能年齢に好発する疾患であり,妊孕性温存を考慮した治療方針を立てる必要がある.
+腫瘍組織を得られないことが多く,存続絨毛症と臨床的に診断し,絨毛癌診断スコアによって臨床的侵入奇胎か臨床的絨毛癌かを鑑別する.それにより単剤薬物療法もしくは多剤併用薬物療法の適切な治療法にたどり着くため,診断が重要である.
+絨毛性疾患は稀な疾患であり,診断や治療方針で迷う点は積極的に経験豊富な施設に問い合わせることも考慮すべきである.
+絨毛性疾患の分類を正しく理解することが,絨毛性腫瘍の治療成績の向上につながると考えられる.

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