今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか
無排卵・機能性不妊に対する卵巣刺激
クロミフェン・メトホルミン
髙橋 俊文
1
1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
pp.637-642
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209763
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●無排卵(排卵障害)による不妊症例の診療には,月経周期の詳細な聴取と排卵障害の型を適切に診断し病型に応じた論理的な治療を行う.
●挙児希望のあるPCOS患者の排卵誘発法の第一選択はクロミフェンであり,クロミフェン無効かつ,耐糖能異常またはインスリン抵抗性を有する場合に,メトホルミン併用療法を考慮する.
●機能性不妊症に対するクロミフェン療法は,単独では待機療法と比べ妊娠率は向上しないが,人工授精と併用することで妊娠率が向上する.
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