今月の主題 内分泌疾患の検査
性腺ホルモン系
負荷試験
クロミフェン試験
高橋 真
1
,
深谷 孝夫
1
,
矢嶋 聰
1
1東北大学医学部産婦人科
pp.2358-2359
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905824
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ポイント
●クロミフェンは抗エストロゲン作用をもつ薬物で,視床下部のエストロゲンレセプターに作用するが,生物活性を示さないため,ネガティブフィードバックが障害され,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone:GnRH)の分泌が促進される.このため,卵胞発育が促進され排卵が起こる.
●この負荷試験の目的は,クロミフェンを投与しながら血中黄体化ホルモン(luteinizing hormone;LH),卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone;FSH)値をモニターすることにより,視床下部-下垂体-卵巣系を評価することである.また,排卵誘発作用を利用して排卵障害の治療にも用いられる.
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