今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか
新規排卵誘発薬とモニタリング法
3D卵胞容積計測の進歩
岡本 純英
1
1岡本ウーマンズクリニック
pp.625-630
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209760
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●多囊胞性卵巣様の形態を有したゴナドトロピン高反応性月経不順〔AMH高値,前胞状卵胞数(3DでのAFC[antral follicle count])>10個を呈し,GnRH-testではLHの乖離的上昇を示す〕,調節卵巣刺激途上でキャンセルに陥りやすい難治性不妊症例を対象とする.
●3D超音波断層装置はdigital立体画像上で瞬時に解析演算が可能で卵胞容積計測ができる.
●多発卵胞発育中の相互圧迫不定形卵胞の観察に3D卵胞容積計測が有効で精度が向上する.
●ARTの成否は良好な成熟卵子(Metaphase Ⅱ)の採取で決まる.調節卵胞刺激法の中核はnew,standardized,volume-based criteria for trigger administrationである.trigger投与直前の血中エストロゲン値が高い時はLetrozole Midcycle頓服で調整し,OHSSを回避する.
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