特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅲ.心臓
病態の評価
左室容積・左房容積・左室重量
三原 裕嗣
1
,
渡辺 弘之
1
1榊原記念病院循環器内科
pp.124-127
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103056
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左室容積
左室容積の測定には心エコー,CT,MRI,心臓カテーテルなどを用いた方法がある.心エコーはベッドサイドや救急の場で簡便に,迅速に施行できるところが最大のメリットである.
心エコーを用いた左室容積測定にはMモード法,Bモード法,3Dエコーを用いたさまざまな測定法がある.Bモード法での測定にはSimpson法とarea-length法があり,Mモード法での測定にはTeichholz法,Pombo法などがある.Mモードによる測定では,左室を回転楕円体と仮定し,左室径から左室容積を求めるため,壁運動異常がある場合や心室瘤がある症例には適用できない.method of discs法(いわゆるmodified Simpson法,以下MOD法)は各円柱の容積の合計として求められる(図1).
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