今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために
配偶子保存法の周辺技術
ランダムスタート法による卵巣刺激
浮田 祐司
1
,
脇本 裕
1
,
柴原 浩章
1
1兵庫医科大学産科婦人科
pp.468-473
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209402
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●卵胞期後期や黄体期から卵巣刺激を開始する方法をランダムスタート法と呼び,従来法と比較しても同等数の成熟卵や胚盤胞を得ることができる.
●ランダムスタート法はがん治療を早急に開始しなければならない,若年がん女性に対する妊孕性温存のための卵巣刺激に有用である.
●従来法である卵胞期初期からの刺激による採卵だけでなく,黄体期からの採卵も行う2回採卵(Duostim)法は卵巣予備能力が低下している女性への卵巣刺激法として考慮してよいかもしれない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.