増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第3章 生殖補助医療の調節卵巣刺激
卵胞発育の最新理論解説とランダムスタート法―なぜ3日目からの刺激なのか,ランダムスタートでどう変わったか
黄 海鵬
1
,
髙井 泰
1
1埼玉医科大学医学部総合医療センター産婦人科
pp.128-131
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210653
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▶1回の月経周期中に2〜3回の卵胞発育の「波」があるfollicular wave theoryが提唱されている.
▶follicular wave theoryにもとづき,月経周期に関係なく卵巣刺激を開始するランダムスタート法が考案され,月経周期初期から開始する従来法と比べて同等の採卵成績が報告されている.
▶ランダムスタート法は女性悪性腫瘍患者らに対する妊孕性温存症例に広く応用され,短期間での採卵が可能となった.
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