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【疾患編7】悪性腫瘍
《予防・治療》
子宮体がんに対するMPA療法
田中 良道
1
1大阪医科大学産婦人科
pp.433-436
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209384
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外来診療のポイント
❖MPA療法の適応は,挙児希望の強い子宮内膜異型増殖症と子宮内膜に限局する類内膜がんG1である.本邦の類内膜がんG1症例に対する奏効率は約70%,再発率は約50%,妊娠率は約35%である.
❖MPA投与中は定期的な子宮内膜組織診による評価が必要である.有害事象として特に脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓症などの重篤な血栓症に注意が必要である.
❖再発例に対するMPA再投与の有効性は明らかではなく,再発時は子宮全摘出術が原則である.
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