トピックス
短時間MPHA(M-MPHA)法の紹介
柿沼 幸利
1
1オリンパス株式会社ダイアグノスティックシステムズ 国内営業部輸血営業推進室
pp.1395-1397
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101925
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はじめに
血液の細胞成分である血小板には,ABO,HLA(human leukocyte antigen,ヒト白血球型抗原),HPA(human platelet antigen,血小板特異抗原)などの抗原が存在する.輸血や妊娠によってこれらに対する同種抗体が産生されると,血小板輸血不応答や同種免疫性新生児血小板減少症などの原因となる.また,血小板膜上の糖蛋白を認識する自己抗体は特発性血小板減少性紫斑病等の自己免疫性疾患に関与する.抗血小板抗体の検出法には,蛍光抗体法(platelet suspension immunofluorescence test,PSIFT),MAIPA(monoclonal antibody immobilization of platelet antigen)法,MPHA(mixed passive haemagglutination)法などがあるが,わが国での抗血小板抗体スクリーニングにはMPHA法がよく用いられている.本稿では,MPHA法の短時間化法であるM-MPHA(magnetic-mixed passive haemagglutination)法について紹介する.
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