今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで
卵巣がん
卵巣がんにおける免疫療法(抗PD-1抗体療法)の可能性
安彦 郁
1
,
濱西 潤三
1
,
万代 昌紀
1
1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学
pp.935-940
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209172
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●近年の腫瘍免疫研究の発展により,がん微小環境における「免疫逃避機構」の存在が明らかになってきた.PD-1/PD-L1経路もその1つである.
●われわれはプラチナ耐性再発卵巣がんに対し,抗PD-1抗体ニボルマブを用いた医師主導第二相治験を行い,その有効性と安全性を報告した.
●ニボルマブを含む免疫チェックポイント阻害薬は,これまでの治療と異なる作用機序であるため,自己免疫疾患に類似した特有の副作用があることに注意が必要である.
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