今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える
産婦人科領域における再生医療とゲノム編集
iPS細胞からの卵子・精子形成
濱田 律雄
1,2
,
林 克彦
2
1九州大学医学研究院生殖病態生理学
2九州大学医学研究院応用幹細胞医科学講座ヒトゲノム幹細胞医学分野
pp.439-444
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209074
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●生殖細胞系列の根幹である始原生殖細胞(primordial germ cells : PGCs)の数は非常に少なく,解析方法が限られていたが,iPS細胞/ES細胞から始原生殖細胞様細胞(primordial germ cell-like cells : PGCLCs)を分化誘導することにより数量制限を解決することができた.
●PGCLCsから卵子までの分化過程を体外培養で行うことにより,卵子形成過程を直接観察することが可能となった.
●今後,体外培養によるiPS細胞からの卵子形成過程の観察をヒトへ応用することにより不妊症の病態解明に寄与することが期待される.
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