増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
《女性因子》
頸管粘液検査の実施法と判定法
福井 淳史
1
,
水沼 英樹
1
1弘前大学医学部産科婦人科
pp.74-78
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208667
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Point
◉頸管粘液検査は精子の受け入れ能を評価する検査である.分泌量の最も多くなる排卵期に行うことが望ましい.
◉頸管粘液検査は,頸管粘液量,粘性,シダ状結晶形成,牽糸性,細胞濃度から評価する.排卵期には粘液は水様透明となり,0.3mL以上で,9〜10cmの牽糸性があり,乾燥するとシダ状結晶を形成する.
◉性交後試験(フーナーテスト)は頸管粘液と精子の適合性をみる検査であるが,再現性に乏しいという意見もある.
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