今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
I 不妊の検査・診断 A排卵因子
【頸管粘液検査】
14.頸管粘液検査の時期,判定法,臨床的意義について教えてください.
高橋 俊文
1
,
網田 光善
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部生体発達防御学講座女性医学分野
pp.364-365
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102003
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[1]はじめに
頸管粘液は,エストロゲンの作用により頸管腺から分泌が促進される.そのため,頸管粘液は排卵期に増加するとともにその性状が変化し,精子の子宮内腔への進入を促進する.一方,プロゲステロンの作用によって分泌が抑制される.頸管粘液検査は,エストロゲンの作用を反映し,卵胞計測が困難な症例でも,排卵日の予測が可能である利点を有している.また,頸管粘液検査は,頸管因子による不妊症の診断には,今日でも重要な検査である1).
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