増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
《女性因子》
染色体検査の適応と意義
玉置 優子
1
,
片桐 由起子
1
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
pp.52-55
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◉女性不妊症において,染色体検査は男性不妊症ほど一般的ではないが,原発性無月経や早発卵巣不全,原因不明の受精障害を高率にきたす場合で考慮される.
◉X染色体異常は早発卵巣不全患者の13%に認められたと報告されており,X染色体異常の主な疾患がTurner症候群である.
◉初期胚の段階では約半数に染色体異常が存在するといわれており,常染色体トリソミーが多く,卵子形成時の染色体不分離が主な原因である.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.